天幕のジャードゥーガル #12

チンギス・カン後のモンゴル帝国を舞台に、ペルシアから攫われた奴隷の少女が、その教養を武器に復讐のため暗躍する話。主人公は実在の人物で史実を元にしてはいるが、フィクションな変更点も多い。

何と言っても、海外アニメかと思える特徴的な絵柄のインパクトが大きくて、昔懐かしい気もするし、ディズニーぽくも見えるし、手がデカいなーと思ったりもする。中東や高原の雰囲気には合っていて、高いハードルを越えてしまえば割と平気で、見覚えあるアニメ的な表情がちらちら浮かんだりすると、不思議に可愛くも見えてくる。近頃のアニメ画面は無駄に情報過多なので、背景も含めて、これくらいがちょうど気楽に観られて良いのかもしれない。

歴史や文化の考証がしっかりしてると評価されているようだが、その辺りはよく分からん。それぞれの立場に主張と事情があるのだろうが、少なくとも、世界の全てが自分たちのものという思想が前提の行動には、今も昔も理屈は通じない。主人公は、流されたり感情的になったりが多くて、「冷静な知性で運命を切り開く」よりは「当時は珍しかった教養で運命に抗う」という感じ。テンポ良く話が進むのに、登場人物たちの感情がちゃんと伝わるため、どんどん引き込まれるタイプのとても面白い作品だ。
出まくり関根明良は、声質のブレがやや気になるけど、迫力あり過ぎないのは逆に良い。久野美咲の普通に大人な喋りはちょっと驚きで、裏返らない下野紘はなんかハラハラする。早くも原作が尽きてしまったらしいが、この際、アニメ先行で続編を作ることも検討して欲しい。

今はジンギスカンって言わないんだな。フビライもクビライだし。

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