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ふつつかな悪女ではございますが #08

病弱ながら優しく美しく誰からも愛される妃候補の主人公が、同じ妃候補で嫌われ者の悪女と身体を入れ替えられてしまう。窮地に陥ったと思いきや、健康な身体を手に入れたと逆に喜ぶ鋼の精神でもって、後宮の陰謀を暴いたり畑を耕したり悪女を救ったりイモを蒸かしたりする話。いわゆる悪役令嬢ものではない。 酷い目に遭っているはずなのに笑顔で暴走する主人公、というキャラがなんとも愛しくて良い。入れ替わりを引っ張り過ぎずに露見させるタイミングも、悪女と仲良くなるという救いのある展開も、陰湿どろどろな内容だというのにほとんど不快感が無くて、とても面白い作品だ。後宮を舞台にした中華風なので、『薬屋』とぶつかったら終わっていただろう。間に合ってよかったね。 皇后CVはベテランだけど、錚々たるアニメ声優陣に囲まれた第7話では浮きまくっていて残念だった。たどたどしく感じる演技の仕方が、旦那の速水奨にちょっと似てる気がして変に笑えたのがまた悲しかった。OPのmiletは、『フリーレン』EDは良かったけど、声の出し方が特徴的なので同じ曲に聞こえる。星風まどか・潤花とのコラボも合ってる感じだし、ネタ切れ状態の宝塚でも演れば良いと思う。 声を出してまいりましょう。 futsutsuka.net/ www.youtube.com/playlist?list=PLXP_n404JCt4

逃げ上手の若君 #18

鎌倉幕府の生き残りである北条時行が、仲間たちとともに鎌倉奪還に挑む。史実ベースなので結末は判ってるわけだが、逃げや神力の描写を含めた誇張気味なキャラ設定で、血みどろ時代に楽しさの存在を表現した作品。 CloverWorksによる美麗な作画で、クドく暑苦しく描かれた武士たちとの対比により、主人公たち子供キャラの表情や動きが素晴らしく魅力的なのが良いところ。近頃の、変に歪めた顔や悪意に満ちた顔で特徴を出そうとするキャラデザが多い中で、普通に楽しそうな笑顔を美しく描けるというのは、とても貴重で観ていて快い。 ところが第2期になると、その最大の魅力をぶち壊す演出の迷走が始まった。最初の第13話では、冒頭から実写で講談師が長々語るというアニメとして致命的な自己否定。第14話はフリー素材、第15話は実写でパロディ、第16話も実写の将棋と人形劇。第18話では決定的な「変に歪めた顔」のキャラデザを投入し、なんか全部潰してしまった感じ。 実写を使う演出は、正直大嫌いだが、効果的であればアリだとは思う。しかしここまで「フツーにアニメなんか作っても面白くないし、何でもいいから変わったことやるぞ」とばかりにセンスの欠片も無い演出をされると、これはもう作品自体が台無しだ。そして、こういう演出を平気でやる連中と言えば、どうしてもフジテレビが頭に浮かぶ。第2期は『鬼滅』に続いての横取り物件であり、何よりアニメや洋画でやらかした過去がいっぱいある。さすがに今作の迷走がフジテレビのせいだとは思わないが、なんとなく引っ掛かるのも確かだ。公式でシリーズ通番の話数がなぜかテレビではリセットなのも、気持ち悪い。 旧ジャニOPはインパクトで第1期に負けてるが、日向坂EDは慣れると悪くない。主人公CVは新人で若手も多いが問題ナシ。さらっと混ざれる悠木碧の芸達者ぶりもさすが。二代目しんのすけはちと不安かも。矢野妃菜喜の「むふー」が好き。 さて、魅摩CVは誰になりますか。 nigewaka.run/

グロウアップショウ ~ひまわりのサーカス団~ #08

有名サーカス団で育った少女が貧乏サーカス団で仲間たちとともに頑張る話。昭和レトロな雰囲気と、あんまりないサーカス話、主人公をはじめとするキャラやその表情が魅力的な、観ていて心地良い作品だ。 金欠の弱小団になぜか才能が集まってるとか、そういうご都合設定は仕方ないけど、大手に嫌がらせされるとか権力が腐ってるとか、そういう陰謀展開はあまりやって欲しくない。作画はキレイなのに、なぜか肝心のサーカスで空中ブランコ以外の演目がほぼ動かないのはとても残念。ここはやはり、せっかくの良い雰囲気を保ったまま、王道のサクセス話で、最後に長尺で圧巻のサーカスシーン!というのが理想だと思う。 新人や若手をメインに据えたCVは、全体的にクセの無さが良くて、控えめに安心感を与えてくれる釘宮理恵や茅野愛衣らもよく調和している。主人公のドライなキャラや台詞回しにより生まれる軽快なテンポが作品の魅力になってるんだけど、デレてしまったことで今後それが失われないかはちょっと心配。 令和の、すごい、サーカス! growupshow.com/

幼女戦記2 #07

合理主義で信仰心に欠ける主人公が、自称神の怒りを買い戦乱の世に転生するも、己を貫きつつ幼女の身で最前線を戦い抜く。政治やら軍事やらの重い話ながら、幼女な主人公と魔法の存在がフィクション感を演出し、合理的判断の積み重ねが狂気的結果を生むという圧倒的に力強い展開が超面白い作品だ。 第1期からえらく待たされたものの、クオリティは万全の第2期でうれしい限り。ストーリーの時系列としては劇場版が間に挟まるが、ターニャが中佐になって戦闘団を抱え込まされた、くらいの情報があればとりあえず大丈夫。 第1期からだけど、キャラデザに原作イラストのような美しさが全く無いのはやや残念。それでも、思惑が裏目に出て悶えたり戦場で勇ましく狂ったり、幼女の様々な顔を見事に表現する悠木碧の技量が素晴らしくて、主人公の魅力は十分に引き出されている。雪女とか小町とかヴィクトリカとか実に幅広いキャラを演じ分け、『蜘蛛』とか『平家物語』とかほぼ独りでも作品を成立させてしまう、この無敵の声優さんには、来期また『薬屋』でお会いすることになるだろう。 劇場版から、メアリーがちょいちょい暴走していて、一面的で愛されポイントが無いせいもあって、なんだか不快なキャラになってしまっている。戦場での自分勝手がせっかくのリアリティを損ねているし、アニメ版では早めになんとかして欲しい。しかも、こういうキャラに戸松遥だと、一本調子な喋りが悪い意味でハマるので救いが無くなってしまう。最近はまた劣化してる気がするので、もう一度『かんなぎ』を思い出しましょう。 第2期は、なんだかゼートゥーア閣下が主人公。それもまた良し。 youjo-senki.jp/

ブチ切れ令嬢は報復を誓いました。 #07

バカ王子に追い出された令嬢が、隣国で幸せになるのではなく祖国に報復する話。まあ、どちらにせよ、いつものやつ。 王子だけでなく王様も宰相もバカ。なぜか突然ブチ切れる主人公の不自然さ。挙げ句にチート魔法で何でもできて、剣も強くて、貴族に好かれて、やりたい放題でエラそうにドヤ顔。令嬢ものに見せかけてはいるが、結局のところ自称被害者がざまぁ無双する粗製濫造品だ。 それでも、主人公が女性なぶん不快感は少なくて、作画が今期の他の粗製品に比べればマシ。容赦なくざくざく殺すんだけど、『最後にひとつだけ』スカーレットのような爽快感が無いのは残念。 buchigire-anime.com/

サンダー3 #07

マンガ絵柄の主人公たちがリアル絵柄の並行世界に迷い込んだらスーパーマンだった話。緻密な背景にデフォルメ少年を乗せることで、別世界であるというギャップ感が視覚的に伝わるとても斬新な手法の作品。最初はすごく面白くなりそうだったのにな。 アニメ化によってこの手法がより魅力的に実現されるかも、と期待したいところ、3DCGなのは仕方ないとして、マンガ絵柄までもがあまりにCGCGしてて非常に残念な印象だ。スクリーントーン纏わせてる意味も分かんないし、例えば、リアル絵柄をわざとCGな動きに/マンガ絵柄をCGぽくない動きにするなど、もっとアニメならではの表現を考えて欲しかった気がする。 妙に間延びしていてテンポが悪かったり、リアル背景があんまり緻密じゃなかったり、マイナス面が目立ってきたと思ったら、主人公たちを放ったまま『GANTZ』のマネゴトが始まった。しかも、素人集めて訓練も作戦もナシに豪華な装備とチートな超能力薬とか、もうなんか全部台無し。うろうろしてる主人公たちも、小動物と和んでる妹ちゃんも、何がしたいのか訳分からん。 手塚・吾妻・お茶の水とか、ネーミングが意味ありげでちょっと気持ち悪い。原作者が奥浩哉と同一人物という説があるらしい。『変』懐かしいな。 thunder3-anime.com/

コードギアス 奪還のロゼ #06

コードギアスの『反逆』をねじ曲げて『復活』させた後の続編。ガンダムのように歴史を設定することで、長く儲けたいのだろう。 『反逆のルルーシュ』は名作だと思っている。特に、広げまくった風呂敷を見事に畳んでみせた『R2』の終わり方は、美しいとさえ言える出来だった。キレイに完結した物語に、ビジネス欲で無理な続編を作った場合、大抵は酷いものになる。実はアレ、生きてました。実はアレ、残ってました。実はアレ、こんなことがあったんです。それらがたとえどんなに練り込まれた設定でも、やはり名作は毀損され、台無し感は拭えない。 『復活』は酷かった。美しい完結をぶち壊して作ったのがコレかよと腹が立ったくらいだ。そういう否定的なバイアスを差し引いても、本作を面白いとは言い難い。焼き直し劣化版な印象が強いキャラ設定には、知性とか矜持とか、勇敢さとか高潔さとか、もう少し明確な色付けが欲しかった気がする。派手に動き回るだけな印象が強いメカアクションには、キャラの絡みとか、タメとか音楽とか、もう少しメリハリの効いた演出が欲しかった気がする。 やっぱり合体シーンは「舞い上がりな!」くらい盛り上がってくれないと。 geass.jp/roze/

レッツゴー怪奇組 #06

怖がり主人公と怖がらせ少女の、昭和なニオイ漂う怪奇ギャグ。低年齢向けっぽい絵柄と内容だが、不思議となんだか面白い。 どおくまんやクッキングパパを思い起こさせるクセの強い絵柄は、慣れてしまえば大丈夫。でも、ただでさえギャーギャー騒ぐキャラな主人公に耳障りなCVは、ちょっと耐え難い。泣いたり喚いたり激しく感情を込めながらでも、台詞はちゃんと聞き取れないといけない。そういう声優としての技術が拙いままで過剰演技しても、何もごまかせていないと思う。 不思議となんだかゲスト声優陣が豪華で、不思議となんだかメチャ子が可愛い。ひょんひょろひょんひょんひょん。 kaikigumi.com/

魔法少女リリカルなのは EXGV #02

主人公はなのはではない。魔法少女でもないし、リリカルでもない。 ゲームなどで見飽きたような全く目新しさの無い話に資金を集めるには、昔の人気作の看板が必要なのだろう。それなりの予算で作ることができて、味を占めたら何度も何度も繰り返して、ビジネスとしては立派に成功と言えるのだろう。大したものだ。よかったね。 www.nanoha.com/EXGV/

逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件 #12

武闘派令嬢が王子様に気に入られてラブコメしたり暴れたりする話。貴族というには早見沙織に比べて芹澤優の違和感が大きいが、慣れてしまえば愛され主人公のどたばたラブコメとして割と面白い。 各話タイトルでは「逃がした魚」がミミで「釣りあげた魚」が殿下になってるけど、それだと作品タイトルが意味不明。原作者の言語能力の問題なので考えても無駄とは言え、最終回でなんとなくまとまった風に仕上げた脚本の苦労が偲ばれる。武闘も含めて作画はキレイで、『最後にひとつだけ』のような美しさは無いものの、突っ走るミミのキャラとかメリケン髪飾りとかが気に入れば、楽しく観られる良作だ。 ミミちゃん、もうすぐ30? nigetsuri-anime.com/

花織さんは転生しても喧嘩がしたい #05

勇者と魔王が転生して学園ラブコメする話。と言いつつ、何でもアリのどたばたギャグ。なんか古くて懐かしい感じだなと思ったら『ぱにぽに』だった。 設定から『はたらく魔王さま』学園版を期待したけど、的外れだったので悲しい。アレは無かったことにして、第2期を作り直してくれないものか。 それはともかく、オチの弱いショートギャグをひたすら並べたような作品で、ぎゃんぎゃん騒ぐ関根明良をいつもの福山潤がなだめてる、という印象しか残らない。ギャグのノリ自体は嫌いじゃないので、もう少しコマギレ感を無くした方が良いように思う。とりあえず、シーンごとに鳴るチャイムとタイトル文字が鬱陶しいのでやめて欲しい。 男声がナルっぽく歌い上げるOPは苦手。このヒト全部同じに聞こえる。 hanaorisan-anime.com/

片田舎のおっさん、剣聖になる2 #05

指南役とか護衛任務とか第1期でやることやっちゃった後の第2期は、どうやら自己評価の低さや年齢の問題と向き合う真面目な展開になりそうだ。地味ハーレムな話だけど、安易に若返って無双するよりはマシだし、閃光バチバチや北斗百裂拳でごまかさず丁寧に剣の動きを描いているアニメは珍しく、粗製品の多い今期にあっては、十分に面白いと思う。 本作に限らず、定番のアニメ語尾とは言え、そろそろ「っス」濫用は控えて欲しい。単純にウザいし、性格を表現するならたまに程度でいいはずだし、もちろん『スライム300年』みたく日本語として破綻しているのは論外だ。「ござる」や「であります」も聞き飽きたので、どうせなら「ぞなもし」くらい言ってくれれば笑えるのに。 フィッセルとか『逃げ上手』雫とか、矢野妃菜喜の「むふー」が好き。 1#03 ossan-kensei.com/

角醒ハンター オメガホーン

クロスオーバーを謳う「PROJECT R.E.D.」第2弾は、拡声器を片手に角獣と組んでバトルする一応オリジナルな話。 かっちょ悪いスーツはともかく、ほぼポケモンバトルな展開が解りやすくて意外に良い。冗長なシリアス部分が少なくニチアサ感が減っているのも、子供向けとして正しいと思う。角獣は、デザインよりも着ぐるみとかパペットとか作り物な質感がとても残念な出来で、CG部分と合成するとすごく安っぽく見えてしまう。メインの炎角の顔くらいもう少しなんとかならんかったのか、特に眼がどうしようもない。一方で人間キャラは割と良くて、女性陣の見映えするデザインが美しく見えてちょっとうれしい。 で、問題はクロスオーバーとやら。なにやら意味ありげに新『ギャバン』の面々が出てきている。何か変わったことをやりたいんだろうけど、本当にそれは必要だろうか。無駄に複雑なだけの設定、終わった番組のキャラ登場、意味不明なおもちゃの互換性、挙げ句にクロスオーバーする部分は本編でろくに説明せずスピンオフで配信ときたもんだ。子供向けでシンプルにすべきなのに、大人向けな自己満足もしたい、そんなジレンマのニオイがする。 どうせなら、もっと角獣アクションを頑張って、パチンコ傘下で迷走するウルトラマンからお株を奪うくらいになって欲しい。 PROJECT R.E.D. 第2弾 www.tv-asahi.co.jp/RED/omegahorn/