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7月, 2026の投稿を表示しています

これ描いて死ね #04

漫画大好きな女子高生たちが情熱のままに漫画を描く話。舞台が離島なので雑音や横道が少ない点と、漫画家を目指しているわけではない点が、よくある漫画家アニメとはちょっとだけ違う印象。 とにかくまずは絵柄に拒否反応。古いと言うよりも、自己流キャラに強引に藤子不二雄っぽさをネジ込んだような絵柄で、とても気持ち悪い。特に、主人公と先生だけ思い出したように口が藤子不二雄調になるのが、とっても気持ち悪い。日テレ系なのにシンエイ動画というのも、いかにも藤子不二雄ありきっぽい。原作者が『まんが道』大好きなんだろうけど、それが前面に出過ぎててゲップな感じだ。 しつこく放り込まれる漫画ネタも、はいはいすごいね詳しいね、としか思えない質と量。透けて見える小学館とか、押し付けてくる日テレとか、なんだかビジネスな圧力が漫画愛よりもよほど強く伝わってきて暑苦しい。作品のキモに辿り着くためには、そういうぶよぶよな脂肪を掻き分けて進む労力が必要であり、それが大きな負担となっている。 掻き分けられれば、良い話ではある。アナログながら技術的な知識も興味深いし、若い情熱が真っ直ぐ進むのは王道だ。ただ、主人公たちの方の話はあまり面白くない。あと個人的に、小説ではなく漫画を好きなはずの主人公が、いくら下手でもあっさり作画を他人に任せるのには、かなり違和感があるんだけどな。 実際は、早見沙織なこともあって、ほぼ先生がメイン。こっちは面白い。 www.vap.co.jp/korekaite-shine/

天は赤い河のほとり #03

紀元前のヒッタイトにタイムスリップした少女が、皇子様とラブラブしたり戦女神したりする話。1995年連載開始の少女漫画をなんで今さらアニメ化したのか。ちなみに『王家の紋章』は1976年で『ふしぎ遊戯』は1992年。 とても有名な作品だが、篠原千絵は『闇のパープルアイ』と『海の闇月の影』しか読んでないので、今となっては異世界転移ものに見えてしまって悲しい限り。凝った設定はともかくとして、主人公がキャーキャー言いながら思い付きで動き回り、ピンチに陥るとタキシード仮面様が助けてくれる、 いかにも昔の少女漫画な展開だ。 原作イメージとも違ってしまっている古いキャラデザで、マント姿の剣を掲げる立ち画が『トリトン』みたいで笑える。肝心なタイミングでいちいちストップモーションになるなど、なんだか演出もえらく古臭い。タツノコだからって訳じゃないだろうけど、内容としてもアニメとしてもすべてが古く感じられてしまう残念な出来。 七海ひろきは組替えした後だから、宝塚版には出演していないはず。 www.vap.co.jp/sorahaakaikawanohotori/

株式会社マジルミエ2 #04

魔法少女が怪異を退治する人気職業になった世界で、弱小企業の面々が技術と根性で活躍する話。第2期で、タイトルそのままなのに話数はリセットの謎。 魔法少女のようなアニメ要素を会社組織に当てるのは、別に新鮮な試みでもない。小さい会社、利益より信条、権力の横暴、大手と対立、だけどすごいぞこの会社。ことごとくベタな設定のまま、第1期はほとんどそこから出ることもなくて残念だった。 しかし第2期では、魔法少女の仲間が増えたりライバルと共闘したり、アニメらしい王道な盛り上がりに期待が持てそうだ。アリスシステム絡みで、エンジニア話やベンチャー話が作れそうなのは良いが、世界設定にリアリティが無いので、それをねじ伏せるくらい展開には勢いが欲しい。 花守ゆみりは、感情を込める演技に妙な違和感があるんだけど、本作の第1期は特にそれが大きかった。なんというか、決して下手ではないのに、演技するキャラが作品のキャラより前に出過ぎているような、そういうズレが気になるのだ。今期『ダンシング』など、なでしこモードだけはなぜか自然に聞こえるのが不思議なところ。とにかく、第2期から東内マリ子に交代したので、その違和感はなくなった。しかも交代したこと自体あまり気にならない演技で、結果的にはとてもありがたい。 アニメとしては、制作会社は同じながら人員が大幅に入れ替わったようで、えらく作画が変わった印象。キャラデザも微妙に違うようだけど、なんといっても動画というか絵コンテからして格段に良くなった気がする。キャラの動きがイキイキしてきたし、もしかしたらテンポが悪くてダサダサだった変身シーンも改善してくれるかもしれない。様々な要素はあるのだろうが、脚本が横手美智子になったのは大きいと思う。 OPはEXILE系で男声のチャラいノリ。EDはホロライブ系でちょっとクドいノリ。どちらも合ってない。 magilumiere-pr.com/

身代わり令嬢を救ったのは冷酷無慈悲な氷の王子の愛でした #03

とりあえず伊藤美来だから観てるだけ。時間と金を抑える例の手法によって、着実に駄作が量産され続けている。 原作の絵をそのまま動かすため、原作の絵がアレだとアニメまでアレになってしまう。人気作品にはこんな手法は使わないので、結果的に内容も絵もアレな原作が採用され、当然のごとくアレなアニメ作品になってしまう。どんな原作にもファンは居るのだろうが、こんな手法でもアニメ化されて嬉しいと思うのか、甚だ疑問だ。 ビジネスを否定することはできないが、そこに作品へのリスペクトは微塵も感じられない。『百鬼夜行抄』は明らかに作品の性質と手法が合っていなかった。『ポーション』はちゃんと作れば可愛いミニアニメになりそうだった。今のところ『傷だらけ聖女』がマシな方だけど、この手法の成功例だと言うべきものでは絶対にない。 animationid.com/migawari/

無職転生3 #03

前世でいろいろ腐ってた無職男が異世界に転生して生き直す話。第1期が成長から出会いや異変から冒険と濃密な内容だったのに対して、第2期はほぼ学園ほのぼのラブコメで、不評を買ったらしい。あれはあれで面白かったけどな。第3期はハーレム状態で、また嫌われそう。 なろう系異世界ものの先駆的作品の一つで、チート魔力で無双する話ではあるんだけど、後発の粗製濫造品とはやっぱり出来が大きく違う。重要なのは、前世を後悔し反省していて被害者妄想が無いため、俺TUEEEやざまぁではないことだ。主人公の前世がクズなので批判されがちだが、クズが立ち直って前世で蔑ろにした家族を大事にする話なのだから、これはこれで良い。「自分は何も悪くない」主人公が「被害者だから」「その復讐」と称して無茶苦茶やる方がよっぽど不快だ。と、個人的には思う。 まあ、性的嗜好を含めて反省してない部分はあるので、そういうのが気持ち悪いと言われるのは解らんでもない。それでも、指導者ぶってロリ生徒たちに囲まれるとか、純情ぶって女だらけ集団の中で困り顔するとか、別の方向で気持ち悪いのはいっぱいあるし。ちゃんと描くべきものを描いている作品というのもあって良いはずだ。ハーレム状態ったって三人なんだからマシな方でしょ。 エリス修行編は予想外に面白かった。作画もいろいろ言われてるけど、別に文句ないレベルだと思う。今期は、粗製な会社による濫造な作品がこれでもかと並んでいるので、そのぶん本作がすごく面白く感じる。 でも、シルフィは短髪の方が造形が美しくて好き。 mushokutensei.jp/

乙女怪獣キャラメリゼ #02

感情が昂ぶるとなぜか怪獣になってしまう女子高生が、イケメン同級生への恋心に目覚めてわたわたする怪獣ラブコメ。 基本は少女漫画らしく恋に揺れるどきどきが描かれるものの、盛り上がったところで巨大怪獣化するギャップ展開が面白い。背中にトゲトゲ突き出たり、にょろんとシッポが飛び出たり、こういうのをちゃんと可愛く見えるように作り込んでいるのがとても良い。 主人公CVの千賀光莉は、まだ出演作は多くないけど、アニメぽい過剰なテンプレ演技ではなくちゃんと感情表現してて好感が持てる。むしろ三石琴乃がもうちょっと抑えてくれないと、さすがに浮いててキツい印象。怪獣ネタがいろいろ出てくるようなので、そちらもなんだか楽しみだ。 ジャンボキングよりはウー。 otomekaiju.com/

ヒロイン?聖女?いいえ、オールワークスメイドです! #02

メイドに憧れる少女が努力して万能メイドになる話。かと思ったら、チート魔法で全部片付けてしまう無双ものだった。かと思ったら、実は異世界転生してた。かと思ったら、乙女ゲー世界のヒロイン聖女だった。 なんかもう、どんどん残念になっていく設定。アニメとしては、いちいち割り込んでくる過剰ナレーションで、流れと雰囲気がぶち壊し。しかもそれが花澤香菜で、無難モードの宮本侑芽に比べて強すぎて、かなりキツい。絵柄が可愛いのが唯一の救いなので、また何か美味しいものでも食べてなさい。 TOブックスは公募割れしたまんまだけどな。 all-works-maid-anime.com/

追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する #02

ハズレ職と思われてたけど実は超強かった、といういつものやつ。ゲーム知識があると育て方によっては強くなる、ということらしい。 いつになったら気が付くのだろう。無駄にぐりぐり動き回る視点が、視聴者の作品世界への没入を大きく妨げていることに。無駄にふらふら揺れ続ける髪の毛が、動くべきときに動かず、動くべきように動かず、他の動くべきものが動かず、致命的なセンスの無さを露呈させていることに。無駄に重ねたレイヤーと無駄に強調したパースが、肝心のキャラクターを潰してしまっていることに。無駄に細かいCG画を無駄に細かく動かして生まれるのが、強弱も無く緩急も無い素人アニメーションであることに。 原則的に、技術は表現のためにあり、表現は作品のためにある。本当にいったい何度繰り返せば、このヒトたちはそれが理解できるのだろう。 sh-anime.shochiku.co.jp/jukishi-anime/

攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL #01

士郎正宗の攻殻機動隊。 笑い男の『SAC』は大好きだしProductionI.G版も良いんだけど、今回は原作寄りな新作で、なんだかとってもすごく良い。モーションキャプチャに頼ったやつなんかとは比較にならないアニメとしての楽しさに加えて、他人の創作物を踏み付けにして自分のものであるかのような顔をする誰かさんから名作を取り返した、ってな感覚が、なんだかとっても痛快だ。 少佐は坂本真綾、文句ナシ。田中敦子を想起させるトーンながら、ちゃんと坂本真綾らしい茶目っ気スパイスが効いていて、モノマネではないし今作のノリにも合っている。細かくて読めない文字が散らばってるのもなんだか士郎正宗っぽいし、桜の24時間監視はやっぱりちょっと嬉しかったし、いろいろと気が利いていて心地良い出来だ。強いて言えばメカ系がやや物足りないかなという感じだけど、気になるほどではない。I.G版に慣れていると、荒巻やバトーのデザインに違和感が半端ないのでしばらくキツいかも。 フチコマ、金田朋子はいかにも過ぎるかな。実は沢城みゆきを期待してた。 www.theghostintheshell-anime.jp/

霧尾ファンクラブ #12

クラスの霧尾くんを推す女子高生の親友コンピが、妄想に耽ったり暴走したり呪ったり歌ったりする話。 特に惹かれない設定で、ヤバめな妄想会話劇に引き気味な第一印象。歌を作ったあとはだんだん退屈になるし、変顔のキャラデザがちょっとキツいし、霧尾くんは好きになれそうもない奴だし、互いの秘密とやらも見えてきちゃったしで、どうしようかと思ってたら最終回はすごく良かった。これはびっくり。 とても良い話だ。でもラストまで辿り着くにはハードルが多過ぎる。ストレスなわけじゃないんだけど、やめるきっかけがいっぱいあるので、休み休み観た方が良いかもしれない。おとなしめモードの若山詩音は本当に花澤香菜そっくりだなーとか思いながら。あるいは、涙なめなめソングは劇中と劇外でえらく印象変わるなーとか思いながら。 kirio-fc.com/