ゴジラ-1.0

怪獣映画から人間ドラマを排したことで、『シン・ゴジラ』は目新しかったしとても面白かった。ただ、この方向性では続編が難しいだろう、かといって別のゴジラは作りにくいだろう、とも思った。
だから、7年後に公開された本作には「あれ?早いな」「大丈夫かな」という先入観を持ってしまった。観る前からなんだかモヤモヤしていたのは、そういう理由だ。

十分に面白いし良い作品ではあるけど、なぜか戦後とか、やたら海上とか、『シン』から逃げている感がものすごい。戦後にしては満たされているし、特攻にしては緩いし、設定と展開や演出がかみ合っていないのも「逃げた」結果なんだろうと思う。アメリカ向けを意識してか、時代のしがらみか、あんな結末なのもまた違う意味で「逃げた」ように見える。
一方、ご自慢のVFXはといえば、アカデミー賞の視覚効果賞で話題になったが、そんなに良かったか?というのが正直なところだ。実写に乗せたCGは美しいけど、特撮に必要な臨場感が無い。

結局、誰もやりたがらない『シン』後ををやったから皆で褒めてあげましょう、そういう高評価な気がする。とにかくこれでめでたく続編が作れるわけで、実際に作るみたいだし。よかったね。

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